星ヶ丘サイクリングスクール | 愛知県名古屋市の自転車教室

オルカプロジェクト

FESTIVAL, REPORT

【レポート】星が丘サイクリングフェスティバルのレポート

2020.1.26

日時

開始日時 : 2020年1月26日(日)  10時00分 – 15時00分

実施場所 : 星が丘自動車学校

参加人数 : 交通安全 + 救急救命 講習会 … 43名
ロードバイク講習会 … 35名
タイムトライアル … 10名
クリテリウム … 10名/A : 8名/B : 10名/C

キャンセル人数 : 10名

気温 : 10度 (曇りのち晴)

 

レポート

 

先週から天気予報が常に雨マークとなっていた本日。

 

1週間のうちに天気予報が毎日変わる不安定な日が続き、前日25日(土)の夕方まで降水確率90%となっていました。”当日はできることだけでもやろう”と思い、参加者の方へ事前に開催内容を送信。SNSやこちらのHPにも情報(こちら)をあげていましたが…蓋を開けてみれば本日は”曇りのち晴”。個人的なお話ですが、今の今まで雨男のレッテルを貼られていたのですが、これで剥がれてくれるのではないかなと思います。

 

それはさて、”安全安心かつ快適なサイクリングのための知識と技術を身につける”というのをテーマにおいた当イベント。こちらのレポートでは、各コンテンツごとに、どのようなことをしたのか、記載いたします。※写真や映像は、後日編集して公開いたします。

 

 

交通安全教室

10時より、道路交通法を学ぶために千種警察署交通課の方と”多くのサイクリストが体験したことがあるシチュエーション“をピックアップし、講習会を行いました。

→交通安全講習会の案内はこちら

 

今回は歩道の走り方や、横断歩道、十字路の走り方をメインにお話させていただきましたが、普段サイクリングをされている皆さんも、意外と知らないことが多かったのではないかと思います。知らないと言うよりも、厳密に言えば“複雑”で道路交通法的に”曖昧な立ち位置”である自転車のルールを”どう解釈すればいいのか?”がわからないことが多かったのではないかなと思うので、その捉え方を“安全第一”に考えたときにどう理解して行動すればいいかをお伝えしていきました。それらを理解し、行動することで”事故に遭うリスク”を大きく下げることができると考えられますし、それだけでなく”事故を起こすリスク”を下げることができるのではないでしょうか。

 

あなたは、それどれだけ理解していますか?こちらの講習会の内容は資料を作成させていただいておりますので、ぜひご確認いただき、復習してみてください。

 

道路交通法の資料はこちら
※こちらの資料は、ぜひともサイクリング仲間の方に共有いただければと思います。

 

救急救命講習会

10時35分より、救急救命法を学ぶために千種消防署救急部の方と”実際のサイクリングで経験した出来事“を元に講習会を行いました。

→救急救命講習会の案内はこちら

 

もし一緒にサイクリングをしている仲間が、落車をして道の真ん中で転けた際、意識が朦朧としていたらどう対処しますか?“というテーマです(詳しくは資料をご確認ください)。こちらのテーマは医者目線 ““現場の救急隊員目線 “で考え方が変わってくるであろうと、消防署の方がおっしゃっていましたが、個人的には後者と同じような考え方でした。

 

この場合はどっちだ?“と多数決を取りながら講習会を進めていましたが、”救急隊員の方の答えと反対”に手をあげていらっしゃる方が多く、驚かれることも多かったでしょう。落車の状況によっては答えが変わってくるとお話しされていたように、臨機応変に対応する必要があり、もちろんそれには専門知識が必要なことがほとんどだと思います。

 

しかし、仲間が今回のシチュエーションのような落車をした場合、今日の講習会の内容は十分に役に立つはずです。そのような場合は、こちらを思い出していただき、仲間の命を救ってあげてください。ご参加いただけた方には、少なくともその知識が今日の講習で身についたはずです。また、こちらの講習会の内容も、交通安全に関する資料と同様に、作成させていただいておりますので、ぜひご確認いただき復習してみてください。

 

救急救命法の資料はこちら
※こちらの資料は、ぜひともサイクリング仲間の方に共有いただければと思います。

 

ロードバイク講習会

 

11時10分より、”安全に走行するための技術の習得“として、自動車学校の教習路を使用した実走練習を行いました。

→ロードバイク講習会の案内はこちら

 

練習内容としては、”コーナリング””集団走行”の2つを中心に実施していきました。

 

初めはコーナーも集団走行も怖がられる方も多くいましたが、何度もチャレンジするにつれて少しずつ上手くなっていき、講師である吉田隼人選手からも太鼓判を押されるくらいになってきました。しかし、そんな中で早朝の雨の影響でスリップしやすくなっていた白線に乗ってしまい、低速域での落車が起きるという事件が2件ありました。

 

本来であれば、“落車が発生しました”というのはイベントのイメージ的な意味であまり表に出したくないと思いますが、当イベントでは落車が発生した場合は必ず報告をさせていただきます。というのも“何故落車が発生したのか?””同じ落車を繰り返さないためにどうしたらいいのか?”を知っていただき、同じ落車を発生させないように“次につなげて成長していただきたいから”です。

講習会時落車に関する考察

 

とは言うものの、もちろん落車はない方がいいです。今後は、このようなことがないように運営側も、考察を共有し、徹底的に落車防止に努めていきます(ネタバレ…クリテリウムでも落車が1件ありました)。

 

 

ロードバイクメンテナンス講習会

 

12時20分より、TREK Bicycle 名古屋星が丘店様のスタッフ様による、メンテナンス講習会を実施いたしました。

→ロードバイクメンテナンス案内はこちら

 

当イベントは初心者の方が多くいらっしゃったので、初心者向けのメンテナンス講習会にしようと考えていたのですが、自身が初心者だった頃を考えると、”まずはどんな状態が快適でないのか?”がイマイチわからなかった記憶があったので、”ストレスと感じずに乗るためには、どのようなことに気をつけるべきなのか?”を20分ほど、質疑応答を交えて説明していきました。

 

また、そんなメンテナンス講習会中に午後のコンテンツにも参加者の皆様へ、TOMOカフェ様(お弁当)、アースアフェ様(コーヒー)、久遠チョコレート様(ホットチョコレート)にそれぞれご用意いただいた物をお渡しいたしました。

 

→飲食の案内はこちら

 

こちらはTOMOカフェ様にオリジナルで作っていただけたお弁当になるのですが、参加者の方からの評判が良く、また食べたい!とおっしゃっていただけました。ありがとうございます。こちらは“まごわやさしい“という”まめ、ごま、わかめ”など食品の頭文字をあわせたもので、健康的な食生活に必要となる栄養素を詰め込んだお弁当でした。喜んでいただけて何よりです。また、コーヒーともホットチョコレートもお気に召していただけたようで、嬉しく思います。(内心、お口に合わなかったらどうしようか、と思っていたので緊張していました)。

 

タイムトライアル

13時からはテクニカルタイムトライアルを実施。

→タイムトライアル案内はこちら

 

“路面が濡れていて、危険だと判断した場合は中止”と考えていたのですが、昼食中に顔を出した太陽が、路面を綺麗に乾かしてくれたので、無事に実施する判断をいたしました。とは言いつつ、路面が乾いていてもテクニカルで複雑なコースに求められるテクニックは高く、安全を確保するためにスタート前にコースを試走してもらいました。

 

スタート直後から連続する180度のコーナー、8の字、S字を走行するなど、ゴール最後の直線までテクニックが重視されるコースでしたが、いかがでしたでしょうか。また、参加者の中には吉田隼人選手がいました。どうなったのかは…またリザルトを載せておきます。

 

一般的なタイムトライアルと違うこちらのテクニカルなタイムトライアル、参加している人もそうですが”見ている人”も楽しんでいただけたのではないでしょうか。ぜひ、また次回開催時にチャレンジしてみてくださいね。

 

クリテリウム

13時40分より、本日のイベントのメインとも言える”練習クリテリウム“も同様に開催できました。

→クリテリウム案内はこちら

 

初心者〜中級者という3つのカテゴリーに分けて走行しました。

 

初心者のカテゴリーは”技術”に合わせて”フィットネス”の差があるので、上手くまとまって走ることができないケースもあり、周回遅れでまたくっつく、離れた人たちで集団を作る、というように、できることをやっていき何度も練習していただきました。

 

初級者のカテゴリーはエントリーが一番多かったのですが、開催日までの天候不良によるキャンセル等で、残念ながら一番少ないカテゴリーになってしまいました。しかし、少人数だったからこそ大きく崩れることはなく、一定でローテーションし続けることができ、上手くまとまって集団走行できたのではないでしょうか。今度は10人、12人と徐々に人を増やしても同じようにできるかどうかを確認しながらステップアップしていきましょう。

 

中級者のカテゴリーはもっともフィットネスの高いグループでした。その分、”速度域”も他のカテゴリーに比べて時速42km巡航が基本走行となっていました。40周回あるうちの、30周は練習、残り10周からレース開始と決めていたのですが、残念なことに残り12周回あたりで落車が発生しました。

 

クリテリウム落車に関する考察

実はこの落車が発生した場所は”もっとも落車が起きやすい場所“と事前に伝えておいた場所でした。それにも関わらず、発生してしまいました。サポートである森崎選手に”集団の速度が上がりすぎないように定期的に先頭に出てコントロールするように指示していた”のですが、彼が先頭を離れると”レースごとになると冷静さをうしなうのかな”と感じるくらい勢いよく走るシーンを何度も目にしました。自身をコントロールするのは難しいと思いますので、この辺りは運営側の私たちが動けばある程度防止することができると考えるので、この考察を次につなげて、防止していきます。

 

 

まとめ

 

10時から15時まで開催させていただいた当イベントですが、午後のクリテリウムにお申し込みいただいていない方の中にも、最後まで見学いただけたのは非常に嬉しく思いました。

 

安心安全かつ快適なサイクリングのための知識と技術を身につけること“を目的とした講習会でしたが、それに伴って”みんなで最後まで一緒に楽しむイベントにしたいな“ということを考えて、どうしたらいいか悩みながらも、現状私が実施できる範囲で、今回開催させていただきました。

 

皆様、いかがでしたでしょうか。

 

色々と反省点もありますが、私はやって良かったと心から思いました。またお時間あるときに、みなさまのお声も聞かせていただければと思います。こちらのレポートとは別に、写真や動画などをSNSにアップロードをしたいと考えておりますが、データを集めてからまとめて公開いたしますので、少々お時間をください。

 

改めまして、お申し込み、ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

 

今回、参加できなかった方も、興味をもっていただきましたら、次回の開催をお待ちくださいね。これくらいの規模のイベントはまだしばらくできないとは思いますが、3月より星が丘サイクリングスクールを開催予定でおりますので、そちらも是非ともご参加ください。

 

 

またお会いできることを、楽しみにしております。今後とも、よろしくお願いいたします。

 

協力

星が丘自動車学校様(交通安全 + 救急救命講座)
※千種警察署交通課 / 千種消防署救急部 合同
星が丘テラス様(運営)
※TOMOカフェ / アースカフェ / 久遠チョコレート 合同
TREK Bicycle 名古屋星が丘店様(機材 / メンテナンス)

 

 

余談

 

こちらの星が丘自動車学校、地下鉄星ヶ丘駅から東山動植物園までの上り坂の途中にあるのですが、その道中の方達がたくさん見学してくれました。特に、子供たちが”カッコイイ”とか”僕も乗りたい”とか、レース時には”がんばれー!”と声が響くほど叫んでくれていたのを見て、新しい自転車の未来に触れることができたように思います。

 

イベント中ですが、こうした見学者の方にも積極的に声をかけさせていただいておりましたが、中には”11月にイベントされていらっしゃいましたよね?”とご夫婦でサイクリングを楽しまれていらっしゃる方たちにも声をかけていただきました。自分では気づかなかったのですが、意外とこうした活動が注目されているんだ、というのを自覚した日でもありました。

 

いつの日か、星が丘という地が、中部地区のサイクリングの聖地になるのではないかな、なんて思うほどでした。

 

これから、名古屋市内で、この星が丘という地で、より自転車を”安心安全かつ快適に楽しんでいただけるように”、私たちの活動に理解をいただき集まってくださる子供から大人まで、一人ひとりに丁寧にご案内させていただけるように努めてまいります。よろしくお願いいたします。